学びの本質
学ぶーー確かに好きなことではある。ただ、人が「学ばない」なんてことはあるのだろうか、と思うほど世界は学ぶことだらけだと思っています。
この分野のことはもう十分知っていると言ったとしても、あえて心を開いてよく見てみると、かならず新しい学びはある。もちろんすべてのものは変化し、進化していくので、あたりまえと言えばあたりまえなのですが、、。
なぜこんなことを思ったかと言うと、しばらく離れていたクリーン・ランゲージの世界にふたたび招待される機会があったのです。先生のマリアンは、とてもクリエイティブな人だというのは知っていましたが、私が理想とする「屋根瓦方式」で授業を進めていたのです。
たまたま観たテレビ番組のドキュメンタリーで、沖縄出身の女医さんが新米の医師を訓練する様子が紹介されていたのですが、まずは彼女自身が診察するときにインターンたちが周りを囲みます。そんな中で彼女はそのインターンたち個々の意見を求めるのです。また彼らの一人に患者をまかせ、診断する様子をそばで見守りながら、実践で教えて行くやり方で、それを沖縄では「屋根瓦方式」と呼ぶのだとか。私はそれを観て、「これだ!」と思ったという経緯があります。
ずっといろんなツールを教えてきて、私は人を育てることが好きなんだと思ってきました。でも、よくよく考えてみると、私自身が生徒さんたちから学ばせてもらったことに気が付きます。彼らの真摯な態度に励まされて、もっと技術を磨いて、もっと幅広く、より良い方法で学んでもらいたいと工夫を凝らしてきました。でも、最終的に彼らがいたから学べたんだと思います。屋根瓦の土台があるからこそ上に重なって来れたという感じかもしれません。
あなたがほんとうに分かち合いたいことは何だろう?
数年前からスタートしたセッション・ギバー・トレーニングは、今もっとも力を入れているコースで、もちろん屋根瓦方式をとって行くつもりですが、対象はすでに自分のツールを持っている方たちです。なので技術を教えるというよりかは、その人が自分自身とのつながりを深め、自己を信頼して、自信を持ってお仕事をしてゆけるようにサポートするためのコースです。
私が最初に彼らに尋ねるのは、「あなたがほんとうに分かち合いたいことは何か?」です。それが明確であればあるほど、あなたは自分自身とのつながりを深めることができます。
そして、その自分を信頼し、自信をつけてゆくために、インクワイアリーという技法を身につけれるようにレッスンします。単独でも受けれる2日間のアート・オブ・インクワイアリーにはオンラインとリアルのチャンスがあります。詳細はアート・オブ・インクワイアリーのサイトをご覧ください。