
ダイアモンドロゴス・ティーチングスという学びの深みを実感し始めたのは2年を過ぎた頃、このコースで言う「7つのリトリート」を終えた頃からだと思います。もちろんそれまでも、回を重ねるごとにどんどん関心が深まって行ったのですが、それは学んでいる講義内容のせいだと思っていました。一言で言うと、スーフィズムと心理学の統合という説明になるようですが、催眠療法、NLP、家族療法などを学んできた私の視点から見ると、現代の心理学が、求めていながら見落としている「本質」というものを実に優雅に、明確に、示してくれていることが驚きでした。
このワークでは、5つの、”ラティファ”と呼ぶエッセンス(本質)と、エッセンスの回復のための2つの、とても重要な学びを通ってゆきます。(詳しい内容はダイアモンドロゴス・7つのリトリートをご覧ください。)
本質に触れるとき、私は本来の私に触れる
私は新しい学びに入ると、その全体像を把握するまではノートを取ることができないタイプです。全エネルギーはただひたすら“体験すること”に向けられ、頭の理解はずっと後になります。現在再受講の形でやっと一つ目のモジュールの内容が言語化できそうな気がしている、というくらい鈍いです。でも、この鈍さの背後にある私の本質を探ってゆくと、そこには豊かな知性が見えてきます。
本質的な私の力は、大きなおなかを抱えた妊婦のようで、忍耐、あるいは持久力という質のものだと気づいたら、「私はのろまだから、他の人のペースについていけない。」という思い込みゆえに、あれもこれも抱え込んでいた自我の、緊張が溶けて行ったのです。
私は私自身から学んできた
こんなふうに私は私自身から学んできました。7つのリトリートの旅を進んで行くと、まだ気づいていなかった、というよりも、全く思い違いをしていた「私」が次々に紐解かれる体験をします。固着していた自己イメージが、ふんわりと溶けて行く感覚です。もちろん、その過程では、心の傷に触れて行くこともあります。痛いです。でも、7つのリトリートという、このプロセスのすばらしいところは、その痛みにとどまることの大切さを理解した上で、そこに意識を向けて行くということと、お互いをサポートする旅の仲間がいることです。
本質を伝えてくれるティーチャーがいて、グループがいて、私に向き合おうとする私がいて、その全体がいっしょに旅をしているのですから、これほど守られた環境は他にないでしょう。
3月にある2つ目のモジュールに、あと2席空きがあるそうです。私は、私の大切な友人のすべてに受けて欲しいと思っていますが、このチャンスに飛び込む人がどんな人なんだろうという好奇心もいっぱいです。この記事をお読みになって、何か惹かれることがあったら、まずご自身に尋ねてみてください。
「私はどんな人生を生きて行きたいのだろう?」と。
私はあらゆる面で頭打ちしているこのエゴ社会に気づいています。そして、その背後にある本質を、まず私自身が体現して行くことが、この社会への貢献だと思っています。