「家族の座」という技法に「インクワイアリー(自分自身への問いかけ)」を加えるという形で新しくデザインしたこのコースは、2つのステップを通ってゆきます。
【インクワイアリーとは?】
私たちは滅多に自分の本心を口にしません。そういう機会があまりにも数少ないのです。往々にして「他人はどう思うか?」「変に思われないだろうか?」などの方に意識が行って、自分の意見を言わないために、ますます自分が感じていること・考えていることが不確かなものになって行きます。そのために、自分がどうしたいかも良く見えなくなってしまうこともしばしばです。
インクワイアリーはペアになってやりますが、相手の人は鏡のようにいて、あなたの言葉に反応せず、ジャッジも提案もせずにただ聞いています。よって、あなたは自分で自分の内側の声をしっかり聞くのです。不確かだったり自信なく話しているとしても、絶対こうだ! と言うにしても、そのあるがままを認識できるのです。
これをある一定時間続けていると、だんだん自分の声に信頼が持てるようになってくるんです。それはいみじくも自己への信頼を育てます。
【どんなことをインクワイアするのか?】
お題は何でもいいのですが、通常フワフワと、あるいはふらふらと漂っているマインドを、言わばある一定方向に向けて考えるように方向付けているわけです。
このコースでは、最初に「家族の中の自分の立ち位置について」をインクワイアし、自分がどんな役割を演じていたのかに気づきを向けることをします。
その後「母」についてのインクワイアリーに入って、広い意味での「母」に対する自己イメージや、理想の母親像、実際の母親との葛藤についてを見守ってゆきます。
「自分のたった今の課題は何か?」という問いかけに入る頃には、参加者全員がマインドの作り出す”物語”を話し、さまざまな感情の起伏を通り抜け、内側に「見守る・観察する」ためのスペースを見出していくようになります。
そして、そこから座のワークに入ってゆくことで、そこに浮上する「あるがまま」をよりトータルに見守ることができるのです。
終了後、帰宅してからの体験として、参加者のお一人が語ってくださったことはとても興味深かったです。
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みなさま
家族の座、2日間、ありがとうございました。
昨夜、この体験を夫とシェアしました。
私「私、今まで、子どもだったけど、お母さんになりました」
夫「よくわからないけど、おめでとう」
と、祝福されました。
娘は、無邪気な子どもの姿です。
嬉しいな〜
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東京・五反田イズネスにて
大阪・心斎橋わくらくにて