The 禅

インド聖地巡り

Hampi(ハンピ)の寺院を巡りながら、今回の旅のテーマであるスペース(空間)を追い続けた。

なぜ、何のために、を脇に置いて、ともかく欲しい空間を見つけるたびに、カメラのシャッターを切ったのだ。

途中で、その画像の中に猿が出現した。そのことに、意味もなくワクワクした。

それは、空間メタファーの中に突如としてシンボルがEmarge(創出)したときのワクワクだ。全く予期せずに、知りたかったっことが見つかったときのように、、、。

ところが猿たちは、こちらの興奮などには無関係だと言わんばかりに、遠くを眺めたまま、とても静かでいた。

瞑想って何だろう? 私は何を探し求めてきたのか? 猿の背中を見つめながら、ため息をついた私がいた。

もしも彼らに話すことができたら、きっとこう言ったに違いない。「その問いかけが答えだ。」と。

そして、私のため息は、文字通り、その答えを受け取った証し。

もう誤魔化せないと降参したということ。

猿のように身軽にではないけれど、コツコツと努力して高みに到達したと思い込んできた。ところが、目の前に広がる幻想の世界は遠くなっただけで、以前目の前に存在する。

“そのバッファロー・マインドを切り落とせ!”

突然そんな声がした。

そうだ! あれも、これも、すべてはマインドの産物ーー自分から罠にはまってどうする!

観光客がいっぱいのシバ寺院にやって来た。面白いことに、ここの猿たちはずっと騒がしいように見受けられる。バナナをひったくるし、群れの中でもしょっちゅうケンカしているふうだ。

人間がいるところは騒がしい。そして騒がしいのは、人間そのものではなく、彼らのマインドなのだ。