移り変わるものがあるから、変わらないものがはっきりしてゆく気がするーーそれは、たとえば雨が降って土が固まるというようなことなのかもしれなしし、強風にさらされて必死で立っている木の根っこがその都度根を張る力を付けてゆくことかもしれない。
だから、生きているという実感をしっかり味わっていたいと思うのです。達成する何かや、競争して勝ち負けする種の社会のゲーム(SNSなんか見ていると、ほんと、その種のものばかり)からできるだけ離れて、街に出てブラブラ散歩するだけでも良いし、公園を散策したり、一日中山手線に乗るとかも良いかも(笑)。
生の脈動を感じていられることならなんでも良いと思います。歌のレッスンに行かなくても歌えば良いし、サルサやタンゴを見よう見まねで踊るのも楽しい! 以前見た動画ですが、その男の子は町中に立って、ドーン、ドーンという工事現場から聞こえる機械音、ブルンという車のエンジン音、交差する人びとの笑い声を拾ってタップダンスをするのです。それらは雑音ではなく、彼が指揮者でいるからオーケストラになっていくのーーとても美しかったです。
そうして自分の中心が、何をしていてもしていなくても、自分の中心がしっかりしてくるのを見つめていると、中空の竹こそが自分の中心なのだとわかってくると、その誰でもない私がマスターだと確信できるのです。
エース・ダンモ・サナンタノーー私たちはみな同じ法のもとに在る。