私自身も含めて、現代人はからだを休めることに関してかなり無頓着だと思います。私の自我は、私のからだを自由に操れると思い込んでいる。このことはグルジェフ・ムーブメンツという神聖舞踏をやるようになってとても理解したことです。自由になると思い込んでいるために、ものすごく乱暴な扱い方をしているのだってことに嫌というほど気づかされた。それでも、つねに先へ先へと進もうとする習慣性を持っている思考がからだを引っ張るんですね。どうにかすると引きずりまわすこともある!
そして、そういうときに思考に何が起きているのだろうと見守ってみると、必ず緊張があります。「あれをしなければ」「これをしちゃいけない」「あっちに行くべき」しかも「今すぐ!」ーーそれに対してとてもシンプルなからだは、疲れたら休む。動かない。すると緊張した思考はますますからだを酷使しようとします。まるで心と体のバトルですね。
瞑想は、そんな思考に限りないやすらぎを与えます。たった今この瞬間に在ることで、からだと同じように休息して良いんだよと思考に許可を与えるようなものです。ただそれをするためには、ある一定のレッスンが必要で、いきなり満員電車の中や、仕事場で思考をくつろがせるわけにはいかない。まずは守られた環境の中で、ハートを開く。その瞬間の”あるがままの私”を見守り、受け入れることができてはじめて、たった今この瞬間に在る=プレゼンスという感覚を体験的に理解することになるのです。それは普段の生活で認識している「私」とは全く違った次元の体験です。
5月連休に開催する3泊4日の妙高瞑想キャンプは8年間毎年続いて来ている瞑想リトリートです。常に初心者の方が含まれる形でリピーターが多く参加してくれるので、空間のホールド力がどんどん増して行くんですね。今回のテーマは「呼吸」。内容を詳しく読むにはこちらをクリック。参加者の感想文も参考になさってみてくださいね。