The 禅

瞑想者として生きるとき、人生は神秘に満ちている。

遠くの空に流れる雲。鳥のさえずり。独りの空間。ゆったりと過ぎてゆく時間。何もすることがなく、どこへ行く必要もない。ずっと求めてきた時間・空間が今ここに在るというとき、自分自身に問いかけてみるといいーー果たして私はどこに向かっているのか? 何をしようとしているのか? と。これは人生設計の話ではもちろんありませんし、間違っても先の見通しなど立てるべきではないです。なぜなら、人生は神秘だからです。

瞑想するようになっていちばん驚くことは、いろんなことが何一つ思ったようにはいかないということなのですが、思ったようにはいかない=とても冒険に満ちた旅なのです。

私はつねに大胆に生きているように見られるのですが、その実とっても怖がりだし、性格的にはいろんなことを十分計画立てて進む方です。予定表が埋まっていないと不安になるという傾向は今でもありますし、定期的に金銭出納帳を眺めて一喜一憂することもあります。

瞑想したからといってそういった性格や無意識の行動がなくなるわけではないんですね。ただ瞑想すると、「見守る力」が格段に育ってきます。また、肚にいることだったり、呼吸を見ること、背筋をまっすぐにして坐ることを繰り返すので、凛とした身のこなし、深くて静かな呼吸などが身に付きます。それは舞踏家などでも同じことが言えると思います。

怖がりの私が出てきたときに、それをじっと見守っていると、それは過去の失敗体験からやってきている不安だということが見えてきます。そして、そこから来る無意識な行動ーーたとえば安全を確保するために興味もない仕事を確保しようとするなどの行動を食い止めることができます。もちろんとっても居心地悪いのでエゴは抵抗しますが、それでも見守っていると、やがてグレイの雲が流れて青空が顔を出す瞬間に出くわすのです。

最近目の調子が悪く、医者に行くことを思いついて検索し始めたら、加齢、糖尿病から来る網膜症などの文字が余計な不安を掻き立て始めました。そして(全く馬鹿げているのは)しばし病院の検索に時間を取られてしまったのです。

もちろん途中でパソコンを閉じ、お風呂に入って、ヤバいヤバいと深呼吸したのですが、ちょっと寝つきは悪かったです。マインドは光の速度よりも早く入り込んでくる、というのは本当です。ガイド瞑想をして、眠りに就き、朝の目覚めと共に、目の調子もだいぶ良くなっていることに気が付きました。もちろん検診には行きますが、不安はなく、きちんとケアしようという想いがあるだけです。

そして、今日はほんとうに次から次に期待していなかったことが実現してゆき、それはほんとうに小さなことばかりなのですが、「人生はミラクルだなあ」と呟いた日だったのです。予定表は埋まっていなくても、その空白があることがきっと大切なのだろうな、と。

自分を愛し、そして見守りなさいーー今日も、明日も、そしていつの日であろうと。

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