The 禅

”Still Point(静止点)”をおぼえていること

Bringing a totality to our movements, our activities, we can suddenly realize that deep within, there is a still point, which does not know the world of efforts. It is the ground of our Being. Effort on the periphery. Non-effort in the center.

私たちの動きや活動に全面性を持ち込むとき、突如として、私たちは内側の深みにある静止点に気付く。それは、努力という世界を知らない。それは、私たちの実存の土台。表面には努力がある。中心には努力はない。

Gurdjieff Movements / gurdjieff-dances.com
Gurdjieff Movements / gurdjieff-dances.com

グルジェフ・ムーブメンツを踊るとき、何度も繰り返しリマインドされるのが”静止点を覚えている”ことでした。外側が激しく複雑な動きになればなるほど内側が静かでいる必要があるし、ゆっくりした動きのときは内側に意識の炎を燃やし続ける必要がありました。これは言うほど簡単なことではなかったのですが、坐る瞑想を続けて行けば行くほど、体感的にわかってきたことがあります。

俗にいう雑念、つまりマインドは、コンマ1秒より早いスピードで裏口から入り込んできます。たとえば、静止点に気づくや否や「よし! つかんだ!」などと言うと、その瞬間に動きを間違ったりします。でも、マインドというやつはそんなふうに実に巧妙なのだということを知っておくとリアクションは減ってゆきます。

考えることも好きだし、空想の世界に我を忘れることが大好きな人格を持つ私にとって、動きの中で覚醒を促してくれるグルジェフ・ムーブメンツは眠りこけないためのすばらしいツールです。ところが、ただでさえ複雑な動きをすべて覚えることができず、腕は真っ直ぐにならない、ターンするステップが思うようにいかない、左右を間違える、などのことが続くにつれ、私は自分にダメ出しし始めたのです。

そのままムーブメンツを離れてしまい、時間だけが過ぎて行ったのです。ところが、坐る瞑想を始めて、中心軸が整ってきたことに気が付き始めて、ある日ふとヨガのポーズの片足立ちをしてみたんです。そしたら左右にブレないどころか、以前よりも長く立っていられるんです。

すぐにムーブメンツの曲をかけて踊ってみました。そしたら、腕が真っ直ぐに上がる。大好きなムーブメンツが踊れる。すべては思い出さないけど、からだが覚えていることがある! ほんとうにうれしくなりました。

「もっとアタマから出て来なさい! からだを信頼するのよ!」リーダーの厳しい声を今はハートで受け取れます。雑念を払うというのではなく、アタマから出て来る! ずっとダイレクトなアプローチ。そして、私の場合は、坐る瞑想が何よりも大事なことのようです。来年早々インドであるムーブメンツの10日間コースに参加することにしました。きっと新しい発見があると思っています。

 

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