彼は目覚めている
栄光は彼のもの
彼は世界を征服した彼はどのようにして道をなくせるというのか?
彼の目は開いており
彼の足は自由だ
誰が彼の後を追えるだろう?世界は彼を取り戻すことはできないし、
彼を墓場に送り込むこともできない
あるいは毒された巣が彼を捕まえることもない彼は目覚めている!
神々が彼を見つめている彼は目覚めており
沈黙の中の歓びが、
手放しの中の甘美さがある生まれることはむずかしい
生きることはむずかしい
そして、立ち上がり、したがい、目覚め、
道を聞くことはもっとむずかしい。だが、教えはシンプルだ
正しいことを行い、純粋でいなさい。道の最後は自由
それまでは忍耐強くいることもしあなたが傷ついたり、他者を嘆いたとしたら、
あなたはまだ無執着を学んでいない言葉にも行為にも気分を害することなく
節度を持って食しなさい
あなたのハートの中に住み
高次の意識を探し求めなさいThe Dhammapada: The Way of the Buddha, Vol 6 Chapter #1
The security of insecurity(不安定さの中の安全)
瞑想の後、読書の時間を取り、前から気になっていたダンマパダ・第6章を訳し始めたのは、正解でした。下手な訳なので読みずらさはお許しください。でも、私にとっては大事な気づきをもらった一文だったのです。
それは最後の数行です。
もしあなたが傷ついたり、他者を嘆いたとしたら、
あなたはまだ無執着を学んでいない。
つい先日ある人と話をしていて、私は外で起きているさまざまなことを批評家のように指摘していました。「あれはどうかと思う。」といったようなことです。
そして、その後、不安定な気持ちを感じたまま、翌日は雑用で忙しくしていました。それが一段落し、ふと沈黙の中で坐ったときに、自分の中の怒りを見つけました。
その怒りの原因は、直接的には先日起きた管理会社とのトラブルです。ですが、その感覚を辿っていくと、何年も前に起きた出来事に関係していて、その怒りはどこにも向けようのない社会の不条理に対するものでした。それは処理しきれていなかった怒りです。そして、仏陀の言葉にあるように、私はその出来事に、あるいは怒りという感情に執着していたのです。
今ここまで書いて、大きなため息がでます。
道の最後は自由
それまでは忍耐強くいること
ハートにとどめておくことにします。