ボディワーカーのためのクリーン・ランゲージ

クライアントが自分自身のからだとしっかりつながっているとき、彼はあなたのセッションを受ける準備が十分にできています。

そうなると、セッションを提供する側も安心してクライアントのからだに触れてゆけます。

そこには自然な信頼関係がもたらされるのです。

クリーン・ランゲージのクリーンな問いは、クライアントが自分自身とつながるのを助けます。

そして、問いを受け取るときの繊細な感覚は、クライアント側だけではなく、セッション提供者にとっても、とても瞑想的な体験となるのです。

『言語マインドに関する限り、フィーリングは、何らかの呼び名で名付けられるまでは本当には存在しない。それらは実在する型にあてはめられてこそ認識できるある種のラベルだ。でも、身体マインドにとってこのようなラベルは、論理的知識と、本人が実際に感じている体験との間の真の対話を閉じてしまうことになる。ひざの痛みを「関節炎」と呼んだり、慢性的な内臓の問題を「過敏性大腸」と呼ぶことは、医学的には正確でも、クライアントが彼ら自身のひざや内臓をいやすために体のその部分につながろうとすることの助けにはならない:それどころか、体の自然な言葉である、症状や感覚とのつながりを断ち切ってしまうだろう。』

――Nick Pole, Words that Touchより

私がこれまでに習得したボディーワークには、リバランシング、アユルベーダ・マッサージなどがあります。自らが提供者になることはありませんでしたが、「ボディ/マインド(身体マインド)」への働きかけに対する関心はずっと持ち続けてきました。

クリーン・ランゲージに出会って、その関心は徐々に形になってきていました。メタファー、しかも他人の前提が入り込む余地がない【その人自身のメタファー】を媒体として働きかけるこの技法は、Nick Pole氏の言う「身体マインド」にラベルを貼ることなく、クライアント自身が体験しているそのままの症状をメタファーの次元で表現することを可能にしたのです。

そのことによって、医学的見地からの判断だけを頼りに対処しようとするのではなく、クライアントは、その症状を引き起こしている要因の方に注意を向けることになります。

彼は、自分のからだと対話し、からだの声に耳を傾けることの大切さを身につけることができるのです。それはどんなボディーワーク提供者にとっても望ましいことではないでしょうか?

私自身の実例

ここ半年ほどずっと胃腸の状態が不安定だった私は、念のため病院でレントゲンを撮ることにしました。結果、「急性胃腸炎」と命名され、説明もほどほどに点滴を打たれて、山のような薬を持ち帰り、ほんとうに気分が落ち込んだのです。薬を飲む前に、キリキリ痛む胃に手をあて、心の声で尋ねました。「あなたは、何が起きれば良いの?」(※クリーンな問い)しばらくすると、深い呼吸が入ってきて、何というか、胃がスペースを欲しがっている感じがしたのです。そういえば、朝からずっとパソコンを打っていたな、と気が付き、まずは両腕を上げて伸びをしました。それからちょっと散歩に行こう、外を歩こうと思ったのです。そしたら、それだけで胃のキリキリ感が薄らいだのです。「これだ!」と思いました。

その後、胃腸の調子が不安定になるたびに手をあてて尋ねることをしていたら、「運動が必要。しかも筋肉をつける運動が大事なんだ」って気が付き、ジャイロトニック というピッタリなボディーワークに出会えたのです。以来、少しずつ症状も回復し、健やかな日々を送っています。

友人の例

病院で処方されたホルモン剤をとっていて、からだがだるい、薬の副作用かもしれない。でも続けるように言われたし、と言って悩んでいた友人に、「あなたのからだに聴いてみたら?」と言ったら、「私のからだも私自身もホルモン剤のせいだってわかっている!」と強い口調で答えたので、「で、ホルモン剤のせいだってわかっているというとき、そのことについて他に何かある?」(※クリーンな問い)と尋ねたら、「医者がだるくなる場合があるって言っていた」という答え。「で、あなたは、何が起きれば良いの?」と尋ねたら、「ホルモン剤に代わるものが必要」ということだったので、偶然私が自然療法士から勧められて摂取していたワイルドヤムというものを勧めたら、彼女の体調はすこぶる良くなったのです。

※二つの例題は決して病院の診断を非難しているわけではありません。からだの声が聴けたことでもっと自分自身のからだに意識的になれたということが要点です。

何ができるようになるのか?

1)クリーンな問いを使ったプレセッションを提供できます。

「クリーンな問い」とは、「そのXについて他に何かありますか?」「そのXはどんな種類のXですか?」「そのXはどこにありますか?」など、限りなくオープンな問いです。「基本のクリーンな問い」をマスターすることで、クライアントが自分自身の症状を病名や何か(論理)で表現するのではなく、自分の身体感覚につながって表現することを可能にします。そのことによって、クライアントは、不快感から早く逃れたいという欲求からではなく、からだにちゃんとつながりながってあなたのセッションを受ける準備ができます。より自分自身の体にいることができるのです。

2)あなたのセッションは通常通り行えます。

これはあなたが提供するワークを変えることではありません。施術に入る前の20~30分程度のワークだと思ってください。ただ、その短い時間にどれほどクライアントの心身が整うかを知って、あなたはきっと驚くでしょう。

3)ご自身で良いと感じてから使えます。

この1日または2日の体験会は、クリーン・ランゲージのクリーンな問いを使ってメタファーレベルで身体感覚を言語化するというアプローチです。まずはその作用をご自身で体験してみてください。

4)クライアントはセッション後のセルフ・ケアができるようになります。

セッションでどれほどからだを整えてあげても、自分のからだの使い方に対して本人の意識が育って行かないと、結局はボディーワーカー頼みになってしまいます。それではからだの症状はなかなか改善してゆきません。自分のからだの声が聴けるようになってこそ、セッションの恩恵が得られるということがわかってくると、クライアント自身が自分のからだに対してもっと意識的になって行きます。

5)日常でさっそく実践したくなる面白さがあります。

からだと対話するというのはある意味とてもシンプルなことです。だってあなた自身のからだですから(笑)。でも、そのいちばん身近なからだとの対話が可能になると、ユニークな発見がいろいろ出てきます。自分ばかりではなく、家族や身近な友人にも使ってみたくなるのです。

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【参加者の感想文と絵を紹介します】

だそさん、2日間ありがとうございました💟💟💟💟
今回のクリーンランゲージを絵に描いてみました。

この2日間終わって、大人の人と会話するのが苦手と思っていた自分が、大人の人とコミュニケーションとるのも楽しいに変わっている自分がいます。クリーンランゲージという言葉の力強さや使うことによって出て来る、見えてくる世界の意味について理解しながら、使えるようになってくる。5~6個のクリーンランゲージを使うだけなのに、凄く面白い世界が見えてくる&その人自身の気づきや話への深さが生まれることに嬉しさと感動を感じています。(Tachico)

日程
お申し込みページをご確認ください

参加費
45,000円(税込)

会場
東京・五反田イズネス
大阪・心斎橋わくらく

持ち物
小さなノートとペン/飲料水