The 禅

コロナウイルスと不安

「おばあさん、何をそんなに心配しているんですか?」

「いや、わたしはね、降りる駅を間違わないか心配なんだよ。」

「どこで降りるんですか? 私が知らせてあげますよ。」

「最後の駅だよ。」

「はあ? じゃあ、間違うわけないじゃないですか!」

不安があるとき、あなたは必ずマインドにいる

『コロナ感染者の数が日に日に増え、不安のレベルが上がってきています。近くにいる人が咳をしていて、一瞬、恐怖で顔を上げる。路面電車や地下街、路上で見知らぬ人があなたに近づきすぎた。短時間の神経チェック。その人は健康そうに見えるか?

このような反応は、人が望むと望まざるとに関わらず、私たちの心を運び去る波のようなものです。かく言う私も、大都内に暮らしていますから、やはり同じように感じます。平常心でいようとしていても、やはり心配や落ち着きのなさが一時的に感染してしまうことを何度も経験しています。夜に目を覚まし、非常に多くの思考が私の頭を通過しているときは、簡単には眠ることができません。あなたもおそらくこれを知っているでしょう。しかし、恐怖といっても、軽い不安からパニックに至るまで、様々なグラデーションを持っています。』

ごく最近、「コロナウイルスと不安」(原題はThe Corona Virus and the Fear: Empowering Methods for the Crisis)というとても興味深い本を読みました。ファミリーコンステレーションの私の師であるベルトルト・ウルザーマー先生の著書です。この記事の中で『 』で囲った部分は彼の本からの引用で、「日本の人たちに役立つなら」と特別に許可を得て、急いで訳したものを掲載しています。

さて、この本を読んだ時にすぐさま、Osho Neo TarotのAnxiety(不安)のカードのおばあちゃんを思い出したのです。彼女は終着駅に行くというのに、ずっと心配ばかりしているというストーリーで、私たちの脳がコロナ報道で「不安ウイルス」に感染するのと同じだと思ったのです。

今ここにある恐怖

『コロナウイルスについてしばらく考えてみてください。発生するすべての思考とそれに関連する感情を知覚してください。

それから今度は、あなたの感覚に注意を向けてください。あなたの周りを見たときに何が見えますか? あなたの周りの音に意識を向けると、何が聞こえますか? あなたの体に注意を払うとき、あなたは何を感じますか? もしあなたがこれらの感覚を持ってその瞬間をトータルに体験しているとき、あなたの恐れはどこにありますか?

そして、その恐怖が再び現れたら、もう一度、感覚を感じてみてください。

犬に追われている猫がいるとき、思考の中でコロナウイルスに追われているあなたがいます。違いは、あなたのそれはただの考えだということです、それはただの思考です。”今ここ”である現在にとどまっていることは、そのような恐怖に対して最高のantipode(正反対のもの)です。より多くの体験がこの瞬間にあると、より多くの恐怖が消えると同時に、あなたは新しいエネルギーを得ることができます。』

どうですか? この洞察はとてもシンプルで、かつパワフルです。そして、試してみてください。たった今ここにいて、マインドから離れた時に、どれほど平和の中にいるかを。

からだの運動

『あなたの現在の不安レベルを感じてください。そして、その恐怖がどのように体に反映され、表現されているかを3分間じっくりスキャンしてください。できるだけ多くの詳細にすべての物理的な緊張を発見してください。

お腹、胸、背中、顔、手などを正確に感じて、緊張がどこにあるのかを正確に見つけてください。あなたの体は何を感じていますか? 涼しさや熱さ? こわばりや動き? 正確にどこにありますか?

今、あなたの想像力の中で最初にこれらの緊張に向かって呼吸してください。これらの緊張に「イエス」を言って。いまは好きなだけ時間をかけて。そして、3回息を吐きます。

そして恐怖を再評価すると、どのように変化しましたか?

恐怖を感じているときは、常に身体的な緊張があります。その緊張を取り除こうとすると、つまり「ノー」と言ってしまうと、さらに緊張してしまいます。あなたが自分の体に対してただただ意識を向けると、徐々に思考が後退します。同時に、あなたは恐怖が減少することに気づいてゆく。その結果、よりリラックスしてゆきます。

反対に恐怖に抵抗すると、それはさらに強くなります。では、勇気を集めて、その逆をしてみましょう。』

恐怖の奥深くへ

『座って、リラックスします。それから、あなたの恐怖を感じてみます。それを知覚するのです。そして、恐怖に向かって言います。 “あなたはそこにいていいんだよ。あなたは私に属します”と。

あなたの内側で恐怖にスペースを与えます。その後、あなた自身が恐怖に深く沈んでゆくのを許します。あなたにとって心地よい程度に。それから意識的に呼吸し、「イエス」と言います。 

このエクササイズは、あなたにとっては全く新しいでしょう。私たちは通常不快な感情を押しのけてきています。でも、同時にあなたはそれがすっかりとは消えないことも良く知っています。それどころか、何も変わらないのです。あなたが戦っているものは、同時に強くなるのです。だから、恐怖と戦うのをやめて、恐怖の中に深く入ってみましょう。自分を苦しめるのでも、無理をするのでもなく、自分の中にあるものにスペースを与えるのです。』

さて、このエクササイズは、家族の座というワークのセオリーからやってきています。私たちが戦わないとき、そこにくつろぎがやってきます。

争うことは何ひとつ良い結果を生み出しません。ほんのひとときで良いのです。まずはマインドから離れて、今ここを認識し、ゆったりと自分の家(比喩的な意味で自分の内側)にくつろげば、終着駅はここにあるのだってわかるはずです。

そうではないですか?

ヒーリングジャーニー・7つのステップ

4.5時間のいやしの旅には、18か所の音声ガイドが付いています。その中の一つを5月いっぱい期間限定で公開しています。ぜひ視聴して、エクササイズしてみてください。

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